■ 13年を過ぎても思う「こと」
  今、最も後悔しているのは、なぜもっと早く病院へ連れて行かなかったのか、ということです。そして考えることは、はたして母に最高の医療を提供できたのか。アメリカへ行って治療を受ける選択肢もあったのにどうしてそうしなかったのか。(例えばMDアンダーソン・NCI)日頃、健康を維持するために必要なことを伝えて、実行するように促していたのかということです。

 あとになって思うことはたくさんあります。でも、まさか自分の母親が、がんになる等とは考えてもいなかったのです。「お兄ちゃんと私がいながら、なんでこんなに対応が遅れてしまったのだろうね」 と言った妹の言葉が忘れられません。

 今では家族の体調に何かちょっとでも異常があると、すぐに病院へ行かせて症状を確認する、やや臆病な父親になりました。

■ いま、出来る「こと」
  だれもが少しは持っている、健康などの「将来の不安」 を気にしなくてもよい状態するためのひとつの方法は、「今、出来ることを精一杯やる」 ということだと思います。

 自分や家族に起こり得るリスクに関して、充分に考えて出来る限り対策を取った後は、ネガティブな思考を排除し、安心して仕事や大切な事に時間とエネルギーを注ぐことが出来る。それが、結果的に毎日を充実させ、満足いくものにするのだと思います。
  「家族の健康、自分の万一のこと、それらの心配が最小限でいられる状態」
  これがわたしの理想です。

■ 力になれる「こと」
  わたしは少しですが 「自分の役割」 を感じることが出来るようになりました。

●その方の仕事の上で役立ちそうな情報、協力関係を持つことができそうな人
●健康に役立つこと
●毎日をできるだけ楽しく生きていく上でためになること

 そのような「情報」を可能な限り提供することが、日々の活動の上で大きな意味を持つようになりました。この「提供すること」が出来たときは、とても気分が良く、エネルギーに満たされたような感じがあります。疲れるということがありません。

  『その人にとって大切なことを、必要な時に提供する』そしてそれが【人と人をつないで、ますます好ましい状況を創造していく】ことになると信じています。

 やりたいことをたくさん残して逝ってしまった母。 いま「生きている」ことに感謝し、自分の使命(間違いなくあると思いますが、まだ、完全にはなっていません)を果たしていけるように、毎日精一杯努めていきたいと思っております。

 これまでの経験を生かして、ご縁のある方々のために、出来ることをしていきたいと思っています。

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 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 心より感謝いたします。

猪股俊宏

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